失業時あんしん保険について
「失業時あんしん保険」というのは、保険契約者を住宅ローンを融資した金融機関とし、被保険者をその金融機関から住宅ローンを借りた人として、被保険者が保険期間中に勤務先の倒産等や整理解雇で失業したことによって収入が減少した場合に、離職前の給料と雇用保険の基本手当ての差額を保険金として支払う保険のことです。
この保険の加入は任意になっていますが、加入すると住宅ローン利用者の生計の安定に役立てることができます。
「失業時あんしん保険」に加入できる人は?
「失業時あんしん保険」に加入できる人は次のような人です。
■新規に住宅ローンを組む人
■雇用保険の一般被保険者※
※自営業、公務員、会社役員の人は除きます。
■保険加入時の年齢が満54歳以下の人
「失業時あんしん保険」の保険期間と保険料は?
「失業時あんしん保険」の保険期間は、ローン実行月の翌月25日から10年間で、契約開始後6か月は待機期間※になっています。
保険料はりそな銀行の場合は、2万円の1回払いです。
※待機期間というのは、保険事故があっても保険金が支払われない期間のことです。
「失業時あんしん保険」の保険金額は?
「失業時あんしん保険」の保険金額は、月額10万円を限度に離職前の給料と雇用保険の基本手当て※との差額が、最長6か月間支払われます。
※雇用保険の基本手当ては、賃金日額の約50〜80%(60〜64歳は50%)の支給で、次のような離職時の年齢による基本日額の上限があります。
■29歳まで・・・6,495円
■30〜44歳・・・7,215円
■45〜59歳・・・7,935円
■60〜64歳・・・6,916円
「失業時あんしん保険」を利用する際の注意点は?
「失業時あんしん保険」は、失業して収入がなくなったときに備えるものですが、支払期間が6か月と短いので、その間に再就職したり収入を得るように努力する必要があります。
また、加入が任意で、金融機関全てにあるわけではないということにも注意が必要です。
ちなみに、みずほ銀行などでは、「ローン返済保険付き」「債務返済支援保険付き」の住宅ローンを組む際に、「勤務先倒産時補償(失業による喪失所得担保特約)」として希望すればカバーできるケースもあります。 |